一度は絶対見るべき映画「ショーン・オブ・ザ・デッド」B級ゾンビ映画の大傑作!
今は亡きホラー映画界の巨匠ジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」をユーモアたっぷりにパロディした2004年公開の(日本では2019年に限定公開)イギリス産コメディ・ホラー。公開から15年たった今なお世界中の映画ファンからカルト的人気を誇るB級ゾンビ映画の大傑作!
- 映画「ショーン・オブ・ザ・デッド」の作品情報
- 映画「ショーン・オブ・ザ・デッド」のあらすじ
- 映画「ショーン・オブ・ザ・デッド」の登場人物紹介
- 映画「ショーン・オブ・ザ・デッド」の注目すべき4つのポイント
- まとめ
映画「ショーン・オブ・ザ・デッド」の作品情報
原題:Shaun of the Dead
監督:エドガー・ライト
出演:サイモン・ペグ、ニック・フロスト、ケイト・アシュフィールド
公開:2004年
上映時間:100分
製作国:イギリス
映画「ショーン・オブ・ザ・デッド」のあらすじ
ロンドンにある家電量販店で働く冴えない男ショーン。何事にも無気力で向上心の欠片もない彼は唯一の希望であったガールフレンドのリズに愛想をつかされて別れを告げられてしまう。失恋の傷を癒すため親友のエドとやけ酒を飲んで深夜遅くに帰宅したショーン、すると翌朝…彼が目覚めると街は何故かたくさんのゾンビであふれてかえっており.....
予告編
映画「ショーン・オブ・ザ・デッド」の登場人物紹介
ショーン(サイモン・ペグ)
本作の主人公。頭皮にやや危険を感じさせる29歳。何事にも無気力で恋人との約束も守ることができない優柔不断な男。酒好きで親友のエドとパブ「ウィンチェスター」に入り浸るのが毎日の日課。ボンクラな所もあるが友情に厚く、いざという時は頼りになる一面を持つ。
エド(ニック・フロスト)
ショーンの子供のころからの大親友で、本作のもう一人の主人公と言っても過言ではない人物。仕事もせず一日中ゲームをして、昼間からビールを飲むことに何の罪悪感も感じない筋金入りの堕落者。礼儀知らずで粗野な男だが親友のショーンに対しては優しさを見せることがある。
リズ(ケイト・アシュフィールド)
ショーンの恋人。何事にも優柔不断で煮え切らないショーンに対して嫌気がさし、彼に別れを告げた。ゾンビ騒動の中、助けに来たショーンたちと一緒に行動を共にすることになる。
バーバラ(ペネロープ・ウィルトン)
ショーンの実の母親。再婚した夫であるフィリップと共に暮らしている。少し天然なところがありゾンビが大量に発生している状況にもあまり危機感を抱いていない。
デービッド(ディラン・モーラン)
大学で講師をしているインテリ。自分とは正反対の性格であるショーンとは折り合いが悪く、事あるごとに衝突している。ダイアンのボーイフレンド。
ダイアン(ルーシー・デイヴィス)
リズのルームメイトであり、デービッドの彼女。売れない女優でありショーンからは「大根役者」と呼ばれている。
映画「ショーン・オブ・ザ・デッド」の注目すべき4つのポイント
1.思わずニンマリしてしまうコメディ要素の数々
随所に笑いが散りばめられているため、ホラー映画が苦手な人にも楽しめる作品となっています。
ネタバレ注意!
2.過去のホラー映画へのオマージュが満載!
この作品には「このシーンどこかで見たことがある」や「このセリフどこかで聞いたことがある」という過去の映画のオマージュがたくさん隠されています。
ネタバレ&グロ注意!
www.youtube.com あるゾンビ映画の有名なシーンを思い起こさせるマニアにはたまらない場面です。
3.エッジの利いた社会風刺
単なるパロディ映画の枠に収まらない鋭い風刺的要素があるのもこの映画の特徴です。
映画冒頭のバスの中でのシーン。乗客のほとんどが生気を失ったゾンビのように描かれている、現代人を鋭く風刺した印象的な場面です。
4.人間の成長が描かれている
典型的なダメ男である主人公が非日常を通して成長していく姿が描かれているのもこの映画を魅力的にしている大きな要素です。
ネタバレ&グロ注意!
www.youtube.com無責任だったショーンが一人前の男になる心揺さぶられるエモーショナルなシーン。
まとめ
ロメロ作品以降現在に至るまで数多のゾンビ映画が作られていますが、その大半はお世辞にも褒められたものではありません。しかし、この作品はゾンビ映画という一つの枠に収まることなく、ロマンスや友情、ユーモアなどの他のゾンビ映画では重要視されない要素をしっかりと押さえており、世界中の映画ファンからカルト的人気を得ているのも頷けます。B級ホラー映画でありながら何故か何度も見たいと思ってしまう不思議な魅力を兼ね備えた傑作ですので、ゾンビ映画が苦手な方も騙されたと思って一度鑑賞してみてはいかがでしょうか。