「続・荒野の用心棒」マカロニ・ウエスタンの教科書的傑作!
イタリアの名優フランコ・ネロの名を一躍世界に知らしめたマカロニ・ウェスタンを代表する傑作。邦題では「続・荒野の用心棒」というタイトルが付けられているが、続編でも何でもないので「荒野の用心棒」を未見の人でも全く何の支障もなく楽しめる作品です。
映画「続・荒野の用心棒」の作品情報
原題:Django
監督:セルジオ・コルブッチ
出演:フランコ・ネロ、ロレダーナ・ヌシアク、ホセ・ボダロ
公開:1966年
製作国:イタリア・スペイン
上映時間:93分
映画「続・荒野の用心棒」のあらすじ
メキシコ国境にある小さな宿場町。ここでは元南軍のジャクソン少佐率いる一味とメキシコで反政府運動を指揮しているウーゴ将軍の部隊が縄張り争いのために激しく対立していた。そこへ突如現れた棺桶を引きずった謎の流れ者のガンマン「ジャンゴ」。彼はリンチを受けて殺されかかっていた娼婦マリアを助けたことから二つの勢力の争いに巻き込まれてしまい.....。
予告編
映画「続・荒野の用心棒」はマカロニ・ウエスタンの教科書!
1.退廃した汚れた世界観
薄汚れた流れ者のガンマンが棺桶を引きずりながら泥だらけの寂れた宿場町に現れるという、アメリカ製の伝統的な西部劇では絶対にありえない独特のぶっ飛んだ世界観は、後のマカロニ・ウエスタン作品の基礎を作り上げたといっても過言ではありません。
2.何故か耳に残る映画の雰囲気ぴったりのテーマ曲
マカロニ・ウエスタン作品の多くに共通しているのは(何故だかは分かりませんが)どの作品もテーマ曲が名曲ぞろいであることです。「続・荒野の用心棒」のテーマ曲である「DJANGOーさすらいのジャンゴ」も一度聴いたら耳から離れない素晴らしい曲です。
イタリア語のヴァージョン たっぷりの名曲です。
3.過激な残酷シーン
マカロニ・ウエスタンの代名詞の一つといえば残酷で残虐的なシーン。「続・荒野の用心棒」にも残酷な描写が多数描かれており、イギリスでは1993年まで上映することが禁止されていました。特に主人公のジャンゴがリンチに遭い両手を潰されてしまうシーンは他のマカロニ・ウエスタン作品と比べても残虐度が数段上を行く過激さで有名です。
4.かっこいい銃撃シーンの数々
傑作と呼ばれるマカロニ・ウエスタン作品には、必ずと言っていいほど映画を盛り上げる印象的な銃撃シーンが登場しています。「続・荒野の用心棒」にも多数のカッコイイ銃撃シーンがありますが中でも特に印象的なのがラストの墓場での決闘のシーンでしょう。
両手を潰されたジャンゴ VS ジャクソン少佐 ネタバレ注意!
まとめ
によって付けられた「続・荒野の用心棒」という邦題によって勘違いされることの多い本作ですが、退廃的な独特の世界観や主役の